アパレルワークス ⇒ Tory Burch(トリーバーチ)【アパレル総研】
 
 

アパレル総研 袋部署 shopper post

実用性と主張性を兼ね備え、ファッショニスタの定番アイテムとして定着したショッパー(=ショップ袋)。ブランドの数だけ袋がある。世の中に数あるショッパーをさまざまな角度から検証しています

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Tory Burch
(トリーバーチ)

王:おお、トレジャーハンター マコトよ。トリーバーチのフクロをマモノからトリカエシテキテクレ。フクロがウバワレテからタミがフアンでネムレナイノダ。

今日は年に2回の社員研修の日だ。ウチでは、普段の業務みたいな接客練習以外にも理不尽な命令にも耐えられる強靭な精神を鍛えるためにコンピューターゲームを使う研修があるんだ。え?ゲームのどこが精神を鍛えるんだって?それは、俺もまだわからないんだ。
店長に聞いたんだけど『ハンパじゃねぇぞ、あのクソゲーは』って苦々しく語るだけなんだ。とにもかくにもやってみるのみ!


『こんなクソゲーやってられねぇよ!』
1時間前に先にプレイを開始した研修者がいきなり怒鳴り声を出した。
『おい!24番、こっちへ来い!』
『嫌だ!やめてくれー!行きたくない!やめてくれぇぇぇー!』
怒鳴り声を出した男が悲鳴を上げながら教官にずるずると引っ張られてドアの向こうに消えていく。

『あのドアの先には何があるんだ......』
俺はごくりと喉を鳴らした。
『へっへっへ、あんた知らないのかい?あそこは、地獄の入り口さ』
『じ、地獄?』
『想像を絶する地獄......。まっ、軟弱者にはお似合いさ。さっきのやつは武蔵小杉店。トレジャーハンターの中でも最弱店。くっくっく、笹塚店で鍛えた俺の遥か下』

な、なんだ、こいつは。凄いオーラが漂っている。
全身から溢れる自信、いやこれはもう確信に近い。こいつはデキる。

『あんたもせいぜいガンバんなよ』
そう言って男は、また顔を画面に戻した。

それにしても、このゲームものすごく難しい。単純なロールプレイングゲームなんだけど、ところどころにクセのある設定がされている。王様からフクロを探してくれって言われて背を向けた途端王様が襲ってきたり、HPを回復させようと宿に泊まったらむしろHP減ってるし。とにかく一癖あるRPGなんだ。でも、お茶の水店で鍛えた根性で構わず進むのみ!

んで、今は洞窟に入ってフクロを奪った敵の目の前。これから最終戦闘の始まりだ。えーと、敵の方向を向いて”話す”のコマンドを選択。

『フクロをトリカエシにキタナ。オレのモンダイにセイカイしたらワタシテやろう。』うーむ、いきなり戦闘じゃなくてこちらの知恵を試すって寸法か。
『トリーバーチはドコのブランドダ? 1.カセイ、2.スイセイ、3.チキュウ』

え?チキュウ?随分大きいカテゴリーで答えるんだなぁ。確かニューヨークだから3のチキュウだ!

『セイカイ』
ふぅ、当たり前なはずなのに背中がじっとりと汗で濡れている。次は何だ?
『デザイナーのトリーバーチさんはムカシヘンシュウシャをシテイマしたがドコノザッシでしょうカ?1.ハーパースバザー、2.エル、3. サトミハッケンデン』

えい、3の里美八犬伝だ!ってなるかよ、おい。
答えは1のハーパースバザーだ、ラグジュアリーでありながらプライスはフレンドリーっていうトリーバーチのコンセプトは最高級紙のハーパースが影響しているって店長から聞いてたもんな。

『セイカイ』

俺は、ここでふと疑問に思った。もし、この質問を間違っていたらどうなるんだろうか?
まぁ、深くは考えないようにしよう。

『サイゴのシツモンだ。』

おぉ、ついに研修が終わる。どんな質問だって返してやるぜ。
『トリーバーチのフクロダケをオキャクサマがウリにキタラカイトリマスか?
 1.ヨロコンデ!、2.フザケルナ!』


くっ、こいつは難問だぜ。これまでの業務だと直接お客様から袋だけを買い取ったやつは左遷。片方の「フザケルナ!」は、NGワードに指定されてる。一見どちらも駄目なようだがどちらかは正解。くそっ!マジで難問だぜ。

ふと横の笹塚店を見てみた。
冷や汗とも脂汗ともつかない汗を額にかきながら必死に悩んでいる。
『くそ、こんな難問今まで笹塚店じゃ経験しなかった。こうなったら一か八かで2のフザケルナ!だ。』
ブツブツ言いながら笹塚はボタンをクリックした。

『オメデトウゴザイマス、アバシリテンにエイテンです!』

『くそっ!なんだこのクソゲーは!!!......はっ、しまった。』
『35番、こっちへ来い!』
『い、嫌だ!網走店には行きたくない!笹塚で、やりのこした、うわぁぁぁ!』

バタン!

笹塚が行ってしまった。なんてハードな研修なんだ。
だが、俺はあいつに救われた。フザケルナを選択したら泣く子も黙る網走へ飛ばされるようになっていたんだ。正解は一つ、”ヨロコンデ”だ!
最後の作業ヨロコンデをクリックしようとした瞬間、前の席の奴が叫んだ。

『もうわかんねーよ!なんだコレ!』
『19番!こっちへ来い!』
『俺は、いつもどおりヨロコンデ!を押しただけだぁあぁ!なんで八戸になるんだよ!』
『いいから、来い!』
『嫌だぁあぁあ!やめてくれー!』
バタン!

なんてことだ、ヨロコンデも引っかけだったのか。
震える手をマウスから離し、俺は気持ちを落ち着かせようと手をぐっと握った。
落ち着け、落ち着け、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ.......。
途中でアニメの台詞をパクってみたら少し落ち着いてきた。
画面はさっきの質問と同じまま。

ん?違う!さっきとは違い下に文章が続くようになっている。
おそるおそる続きを読むため、クリックをした。

『オキャクサマをマタセルンジャネエ。ゲンキュウハントシ。』

沈黙に金なし。逃げ場ねぇ〜、噂に違わぬクソゲーだぜ!

shopper data
  • 縦:300mm
  • 横:450mm
  • 襠:155mm
  • 持ち手長さ:500mm
  • 持ち手タイプ:布
  • 素材:紙
  • カテゴリー:髪