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H&M
(エイチ・アンド・エム)
『おう、袋田!お疲れ!』
『仁番田さん、お疲れさまっす!!!そのセカンドバッグカッコいいっすね!清原みた いっす!』
『おっ、わかるか袋田ぁ?俺はこいつでリサイクル業界というセ・リーグのホームラン王 になるんだ。あっ、いけねぇ。打つんならバッグじゃなくて“バッド”か。うぇっへっへっ へっへ』
俺の名前は、袋田真(ふくろだ まこと)。リサイクル用品店パイレーツお茶の水店の販売員 だ。俺が今話している仁番田(にばんだ)さんは、パイレーツの関東統括マネージャー。根性で今の地位までのし上がった生きる伝説っていわれている人で、どんなバッグも脇で抱えるから別名セカンドマンって呼ばれてるんだ。今日のバックの大きさも一般社会ではボストンバックが正解だぜ。最近は「すべてはセカンドバッグの中に」(自費出版)っていう本も出して、マルチな才能には溜め息がでちまう。
『仁番田さん、今日は店まで来るなんてどうかしたんですか?もう閉店作業中なんで盗難 の見張りとかはいりませんよ』
『いや、ちょっと袋田に聞きたい事があってよ。お前トレジャーハンター(買取員)だから ブランドとか詳しいだろ?』
『まぁ、研修中にみっちり仕込まれましたから大体のものはわかりますが』
『おっ!そうか。ちょっとコレがどんなブランドなのか知りたくてよ。ショッパーを持ってきたんだ。まぁ、俺を客だと思って教えてくれ』
そう言って、仁番田さんはセカンドバッグから無造作に袋を取り出して俺に渡してきた。
『あぁ、これはH&Mですね』
『H&M?あの弁当屋のことか?』
『それはHottoMotto(ほっともっと)っす!いや、仁番田さんH&M(エイチ&エム)のことですよ』
『ゆ、有名なのか?』
『そうですね、色々な一流デザイナーとのコラボアイテムを出し続けながら自社製品も若者に大ウケの世界的なSPAブランドとして認知されてますね。知らない人とかはいないん じゃないでしょうか』
『そんなに人気なのかぁ』
うんうん、と頷きながら感心しきった顔で仁番田さんはショッパーを見ている。
『どうしてまた、ショッパーというかこのブランドに興味があるんですか?』
『いやぁ、実はなぁ、娘の部屋によくこの袋が置いてあってよ。今度誕生日だからこのブ ランドの商品を買ってやろうと思ってさ』
『いいじゃないっすか!』
『いやぁ、でも買ってやっても気に入るかわからねぇしなぁ』
そういって、仁番田さんは決して高くない店内の天井を見上げた。
『大丈夫っすよ! 実はH&Mは買ってから30日以内なら返品できるんですよ』
『そ、そうなのか?』
『他にもギフトカードって言って、まぁ、テレフォンカードみたいなやつでお金が入っててそれで買い物なんかもできるやつもあるんです。だから直接お金渡すなんてこともしなくてもいいんっすよ』
『うおぉぉ! そんな便利な社会になったのか。早速ギフトカード買ってくるわ! 袋田ありがとな。お前に相談して良かったぜ!』
そう言いながら、仁番田さんは袋をセカンドバッグに押し込んでいた。
『今日はありがとな!また何かあったら相談するわ』
『了解です!』
そう言って会話が終わったと俺は思っていた。 しかし、仁番田さんの顔がみるみる変わっていく。
『オイ袋田! 了解じゃねえだろ! 俺を客だと思えと初めにいっただろ! 客に感謝されたらなんて言うんだ!』
『も、申し訳ありません!よ、喜んでぇ!』
しまった、いつの間にか体育会系鉄則の「1褒められて9叱られる」を忘れてた。
『気合いが足りない!喜んでぇえぇええぇええぇぇぇぇ!』
『喜んでぇええぇぇ!』
『もっと大きく、感謝を込めて! 喜んでぇえぇええぇええぇぇぇぇ!』
『喜んでぇえぇええぇええぇぇぇぇえぇええぇぇぇえええええ!』
『語尾が長い! 八戸に行きたいのかぁ!?喜んでぇえぇええぇええぇぇぇぇ!』
『喜んでぇえぇええぇええぇぇぇぇ!』
............やっぱりウチの会社は半端ねぇ。 今日の夜は棚卸しよりもキツそうだぜ!
- shopper data
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- 縦:250mm
- 横:320mm
- 襠:110mm
- 持ち手長さ:370mm
- 持ち手タイプ:ナイロン
- 素材:紙
- カテゴリー:夜遊びに




























































